額装実例集

 黒と朱色の墨で描いた、節分のイラストの額装です。お子様の自由な児童画ですが、固い言い方をすれば「墨彩画」になります。作品の皺伸ばし、裏貼り補強を経て、規格サイズの額縁に飾りました。
　和紙に墨で描かれた作品は、前述の皺伸ばしなどの作業が不可欠です。一連の作業を「裏打ち」と呼びますが、基本的に裏打ち作業は職人の仕事になります。裏打ちをしないで額縁に入れても、皺やたるみが目に付いて鑑賞に値しません。基本的に裏打ち作業は必須だとお考えください。お客様が裏打ちを行うことは難しいので、墨彩画や書道作品の額装の際は、当店などの専門店に作品をお送りいただくのがベストです。
　裏打ち作業では、作品本紙に水を打って皺やたるみを正します。いわゆる「墨」は、例え作品本紙を水に沈めても滲んだりすることはありません。こちらの作品も、黒の墨も朱色の墨にも問題なく作業することができました。
　筆ペンなどを使用した場合は、水に流れてしまうことがありますのでご注意ください。額縁のタカハシなら、裏打ち作業等に特化した専門の職人が、作品に適した方法で額装の作業を行います。