額装実例集

 模造紙に貼り付けた、集めに集めた切手。ざっと見たところ、切手の枚数は1000枚弱にも及ぶようです。当店に持ち込まれたときは、貼り付けが済んで1枚物の紙の状態でした。額縁は非常に大きなものになりましたが、紙が入るようにサイズ調整した額縁を用意しただけです。見た目の見事さに反して、額縁自体はとても単純。やはり1000枚にも及ぶ切手を1枚物にまとめた、お客様の努力が最大のポイントです。
　模造紙を近くで見ると波打ちが見られます。切手を貼るときにどうしても水分が必要になるので、模造紙が水を吸って波打ちが起こるのです。貼り付ける以外に切手を等間隔で固定する手段がないので、ベースとなる模造紙の波打ちは目を瞑るしかありません。波打ちを少なくするには、貼り付けるベースを厚手の紙(マットなど)にする、水分は極力少なく貼り付ける(ポイント留めする)、といったことが考えられます。