額装実例集

 280×210mm、厚さ5mmの雑誌の額装です。一般額の規格サイズを使って安価に仕上げました。一般額は主に紙1枚を入れる額縁ですが、3～15mm程度の深さの余裕があります。工夫して使えば、厚みのある品物の額装にもお使いいただけます。
　こちらの額装例では、厚み調整材を雑誌の大きさにくり貫いて雑誌をはめ込みました。こうすることで雑誌にテープなどを貼らずに固定ができます。そこにマットを被せて、額縁に入れれば完成です。雑誌を点で支えているのではなく、くり貫いた厚み調整材に乗せつつ、マットで周囲全体を押さえているので、雑誌自体に無理な力がかかりません。表面カバーのアクリルのUVカット効果もありますし、保存性も優れた額装になりました。マットをつけない方法もありますが、額縁の内側が結露したとすると、雑誌が水分を吸収することになります。厚み調整材を正面に晒す見栄えの悪さも問題なので、是非マットを利用しましょう。
　こちらの額装方法は、平坦な本に向いた手法になります。背に向けて厚みが増す本には適しません。厚みがなるべく平坦になるよう、本の小口側に厚紙などを挟むと良いかもしれません。