額装実例集

 こちら横幅180cmを超える巻物。巻物はそもそも基本的にはしまっておいて、見たい時だけ広げることが想定された品物です。こちらの墨彩画はあまりにも大きいですが、製本することが出来なかった時代の、本代わりと考えるとわかりやすいでしょうか。
　巻物は飾ることが前提になっていないので、そのままだと平置きにするしか飾る方法がありません。博物館でも無い限り、なかなか難しい飾り方です。これが縦向きの掛け軸なら、ぶら下げて飾れる場所はたくさんありますが、横向きの巻物は飾るのに難儀します。しまったままではもったいないので、是非額装をご検討ください。
　左右に付いた軸棒をカットし、裏板パネルに張り込んで額装します。作品周囲にはどんす柄の布地の化粧がありますので、周囲の布地も活かして飾ると良いでしょう。サイズにもよりますが、表面カバーと裏板で挟み込むだけでは固定とはなりえません。たるみや波打ちが生じてしまうので、作品をお預かりしての張り込み作業をおすすめいたします。