額装実例集

 4点連作の書道作品「花鳥風月」を、2曲屏風仕立てにしました。作品の1枚1枚は半切1/3(348×455)サイズでしたが、張り込みにあたって330×430ミリに断ち落としを行い、金色の覆輪を付けて屏風に張り込んでいます。4枚の張り込み位置に高低差を付けることで、動きのある仕上がりになりました。
　こちらの屏風の構成としては、周囲の縁取りは艶ありの黒塗装、その内側が茶色のどんす柄の布地となり、中央部分は金振りの鳥の子紙になっています。鳥の子紙の部分が作品の張り込みスペースです。こちらの額装例では4点の作品ですが、小作品を多数、もしくは大きさの異なる作品でも、スペースが許せば自由にレイアウトが可能。「花鳥風月」だとおのずと並び順も決まりますが、さらに多数の作品ならレイアウトを考えるのも楽しみの一つになるでしょう。
　額縁も人によってはかなりマイナーですが、屏風となると額縁以上に関わりのある人が少なくなると思います。何かを飾ろうとか、インテリアに何かを買おうといった時に、屏風が候補に挙がる人はほとんどいません。とはいえ、屏風の存在感、風除け・目隠しといった実用性は、他の物では代用できないオリジナリティがあります。
　屏風は掛け軸などと同じく、表具師が取り扱うものになります。額縁のタカハシの自社工場には表具部門も併設しておりますので、屏風などのご希望もお気軽にお問い合わせください。