額装実例集

 水墨画のポピュラーな題材、いわゆる『だるま』が描かれた作品。かなり大きな作品で、達磨の迫力とともに、インパクトのある額装品に仕上がりました。作品をお預かりして、裏打ち～張り込みをしています。竹を模した特長的なフレームでお作りしました。
　布地の上に作品を張り込むのは、日本の昔ながらの額装方法です。いまでも主に欄間額などに採用されます。これに対し、海外ではマットを窓抜きして作品をマットの後ろからセットする額装方法が採られてきました。この二つの方法を比べると、基本的にはマットに窓抜きする方式のメリットが目立ちます。
　マットを使うと作品とガラス(アクリル)が直接触れ合わない、額装に奥行きが生まれるなどが主なメリットとなります。若干時代遅れの感もある、『布地に張り込む額装方法』ですが、マットサイズ以上に大きい作品、和風の作品などには未だにポピュラーな額装方法として採用されています。