お客様が旅行の際にインド東部の旧オリッサ州でご購入された、貝葉画の額装をご紹介します。
描かれているのは、ヴィシュヌ神の化身であるクリシュナの物語。伝統的な技法で細かく描かれており、30×40cmほどの寸法の作品寸法とは思えないほどです。現地でご購入前にお客様が作品の補修を頼んだところ、目の前で手早く作品を直してもらって感激されたそうです。職人さんの技術の高さがうかがわれる、素晴らしいお品です。
作品は糸で繊細に継がれており、繊維の長い植物をそのまま使った、素材特有の反りが見られました。そのため、負担を掛けないよう、作品をマットの後ろで段差に落とすことで、ある程度のゆとりを持たせています。テープ固定は繋ぎ目の糸が不自然に引きつれてしまうため、最低限にしました。額の裏板を閉じた際に、作品が自ら自然な形で伸される状態になり、多少のゆがみは残りますが、作品が自らとる自然な形状を優先し、安全な保存を第一に考えました。
使用した額縁は、鈍い光沢とアンティークな風合いが魅力の「
MH-E43K・ゴールド色」です。マットは、落ち着いた「
草枕よもぎ22143+ウッドゴールド面金」。渋い輝きのある額装デザインと涼し気なマット色が、伝統あるインド神話の世界観と調和しています。
旅先で出会った歴史ある工芸品や思い出の品も、適切な額装を施すことで美しく安全に飾ることができます。大切なコレクションの保存と鑑賞を兼ねた額装を、ぜひご検討ください。