額装実例集

 中国の山水画の掛け軸です。お家のリフォームに合わせて、額縁に仕立て直しました。
　掛け軸を飾るのは基本的に床の間です。「どこにでも持ち運べてどこでも飾れる」のが掛け軸の魅力なので、床の間に限定して飾る必要はないのですが、どうしても床の間に飾られたイメージが頭にあります。リフォームなどで床の間がなくなるなら、額縁として仕立て直すのも手。手軽に飾り換えるという訳にはいかなくなりますが、表面カバーのアクリルに保護されて保存性が格段に高まります。
　額縁の構造としては単純です。掛け軸の天地の軸棒を外し、周囲の布地を活かしつつ、裏板パネルに貼り込んで額縁にセットします。掛け軸の状態によっては作品のみを剥がし、周囲の布地も含めて仕立て直しても良いでしょう。こちらの額装例では、竹を模したデザインのフレームを採用しました。言うまでもなく、掛け軸の雰囲気にぴったりの仕上がりになっています。