額装実例集

 可愛らしいイラストの描かれた看板です。幼稚園で使用していたもののようですが、建物の建て替えで所定の位置がなくなってしまったのか、額縁に入れて飾ることになりました。
　円い看板ですが、円形の額縁は基本的に製作できません。四角形の額縁は、直線のフレームをどこでカットするかだけで、いかようにもサイズを変えることができますが、円は大きさが変わるとカーブの具合が異なります。つまり、四角形の額縁が直線のフレーム材を確保すれば事足りるのに対し、円形の額縁は異なるカーブに合わせたフレーム材を無数に用意しなければならないことになります。任意のカーブに変形できる材料もないため、円形の額縁は基本的に製作ができないのです。
　こちらの額装例でも、四角形の額縁をご用意させていただきました。品物の20ミリ程度の厚さに対し、額縁内部の深さを30ミリとして、奥行きも天地左右もゆとりをもって飾っています。額縁というケースに覆われた格好になりますので、想い出の看板も末永く楽しめることでしょう。