額装実例集

 シルクオーガンジーに施されたビーズ刺繍の額装です。連なったビーズが最大で15ミリほどの厚みを作っています。規格サイズの立体額を利用してコンパクトに飾りました。
　木目の黒のフレームに、シルバーの面金加工を施した黒のマットを組み合わせています。黒で統一したコーディネートの中に、ビーズや面金加工の輝きが浮かび上がって見えます。
　立体額にマットを組み合わせる場合、(表面カバーのすぐ後ろの)前面側に配置するか、背面に配置するかの選択肢があります。こちらの額装例では、背面側に配置しました。背面に配置したマットよりも、ビーズの厚さが前にせり出す格好になるので、作品の立体感が際立って見えます。前面にマットを配置した場合、作品を覗き込むような構造になり、額装全体の奥行き感が強調されます。
　マットを前面に配置するか、背面に配置するか、想像するだけでは全くイメージが掴めないと思いますが、額縁が完成した後でも、基本的にマットの前後は入れ替えることが可能です。気が向いたときに入れ替えてみると、新たな気持ちで額装品に向き合えるかもしれません。