額装実例集

 1958年3月に「第3回アジア競技大会」開催のために建設された「国立競技場」。スポーツの聖地として、数々のドラマが生まれました。こちらは、そんな歴史ある国立競技場のゲート看板の額装です。
　2020年の東京五輪開催に向けて解体された旧国立競技場。こちらのゲート看板の他にも、座席やマンホール、電光掲示盤時計、芝生など、たくさんの品物が売りに出されたようです。
　ゲート看板は金属製の丈夫な物でした。上下が直角に曲げられて、壁面に差し込まれていたようです。折り曲げられた分の厚みも含め、ゲート看板がすっぽりとはまる構造の額縁をお作りしました。はめ込み部分は麻布貼りで化粧をして、看板の端まで余すことなく見せる仕上がりになっています。
　スポーツ史を振り返った時、まさにこちらのゲート看板が現れることもあるでしょう。歴史的にも貴重な、非常に想い出深い額装品になりました。