額は絵の配色に合わせた金の額[F-21000]です。明るい青空と金色の組み合わせは、それだけで晴れ晴れとした誇らしい気持ちを誘いますね。太いフレームを使わないことで、全体に占める金色の割合を抑え、描かれたノートルダム大聖堂の堂々とした姿を引き立てています。
調和の取れた左右対称の外観と、一点透視法で、地上から見上げたときの感動が伝わってきます。2019年の春に起きた火災は記憶に新しいですが、また素晴らしい姿を目にできることを願うばかりです。作者の方が想いを込めた作品を目にすると、その願いも一層強まりました。
こちらは規格外サイズでしたので、作品に合わせ、張り込み用の木枠も額と一緒に作成しました。
画布に描かれた作品の木枠への張り込みは、保存性・携帯性に優れ、昔から受け継がれてきた方法ですので、お送りいただく作品には、キャンバスに張られたものも、木枠から外されて保存されていた作品もあります。丸めたまま時間が経過した作品では、絵具の表面にヒビが入ることがあり、作業にも注意が必要です。作品自身の状態や特性を見極めつつ、額装方法を検討する必要がありますが、プロにおまかせいただければ最善の方法をお探し致します。