額装実例集

 2020年チューリップ賞で優勝を果たしたマルターズディオサ号。優勝記念の肩掛けをお預かりして額装しました。
　肩掛けですので、馬体の両側に「第27回 チューリップ賞 2020」の文字が見える形になります。つまりは、画像の布地の倍くらいの長さで、対称的な上下の位置に文字が入っている品物です。この2.6mほどの長さの肩掛けを、半分にカットして1枚ずつ、計2枚の額縁に納めました。額装品の上部にあるはずの布地のカット面は、数センチほど後ろに折り返して隠しています。
　2.6mの品物を畳んで形作るとなると、布地や房部分の重なりで乱れがちですが、1枚物にしたおかげで整然とした仕上がりになりました。もともとは、優勝肩掛けとセットで使用した紅白手綱も額装するご希望でしたが、何度か額縁のご提案を進める中で、「切り離して1枚にした肩掛け」を「彫刻プレート」と一緒に飾る形に落ち着きました。
　こういった人生の節目ともいえるような記念品の場合、ゆかりのある様々な品物が額装の候補になると思います。思い出の品物を散りばめた額装品にするのも、メインの一点を飾るのもお客様の自由です。お客様のご希望をお伺いしながら、徐々に最終的な額装品のイメージを固めていきます。大切な品物をお持ちの方は、お気軽にご連絡ください。