額装実例集

 親子2代で使用した、着物の帯地の額装です。なるべくコンパクトにというご希望でしたので、繰り返しの模様をワンパターン分だけ額装しました。
　マット幅を控えめにして、348×424(四ツ切)サイズの額縁を採用しています。フレームデザインは9755のセピア色。代表的な隅丸の和額で、こういった和風の品物には一番の候補となる額縁です。
　帯地は布地が重なった袋状になっています。そのまま額装すると、何となく皺やたるみが残ります。ピシッとした状態にするには、袋状になった布地を解いて、1枚物の布地にしましょう。布地が1枚になれば、引っ張って貼りつけるなどの効果が存分に発揮されます。さらには、裏側に補強の紙を貼り付ける、裏打ちの作業を行えればベストです。こちらの額装例のように、ピタッと平坦な額装が実現できます。
　実際には、布地裏側の刺繍糸の状態にも左右されますが、袋状のままではたるみが生じやすいのは間違いありません。額装の際は、飾る品物の下ごしらえが肝心です。大切な品物がありましたら、ぜひご相談ください。