額装実例集

 90cmのスカーフの浮かし額装です。浮かし額装とは深さのある立体額の中央に、スカーフを浮かべて固定すること。モダンでスタイリッシュな額装方法です。こちらの額装例では、スカーフの張り込み土台の裏側に、15ミリ程度の下駄を履かせて高さを確保しています。
　スカーフの周囲にフレームやマットが被さらず、またスカーフの周囲を折り返すといったこともしないので、スカーフの端から端まで余すことなく見せられます。その代わり、スカーフの周囲をかっちりとした四角に見せることはできません。シルク地の特性上、スカーフ周囲に若干の歪みが出ることは避けられず、また、スカーフの端にあるかがり縫いもそのまま目に付くことになります。スカーフらしさを前面に押し出した額装方法と言えるかもしれません。
　一般的なスカーフ額に比べると、構造が複雑で額縁サイズも大きくなります。必然的に高価になりますが、興味のあるお客様はお問い合わせください。