額装実例集

 Studio五組製作のオリジナルアニメ「結城友奈は勇者である」、主人公の結城友奈のタペストリーの額装です。73×120cmとなかなか大きな品物。布地全体を専用のボードに張り込んで、きっちり平坦に伸ばしてから額装しました。
　薄手の布地をそのまま飾れるように、上下に支えの棒が付いたのがタペストリーです。引っ掛けられた上部の棒を、下部の棒が重力で引っ張ることで、間の布地を自然に伸ばしてくれます。丸めてしまえば嵩張らないので、大きな布地でも配送・持ち運びが簡単。こういったキャラクターものを始め、観光地などでも取り扱われているのを見かけます。
　タペストリーの上下は、棒を通す為に布地が筒状に縫われています。額縁にセットする際は、筒状になった布地の処理を考えましょう。こちらの額装例では、布地をボードに張り込む際、筒の部分は後ろに回して隠しました。筒状になった布地の部分は、隠しても問題のない絵柄になっていることが多いので、基本的には隠して飾ることにするのが適当です。
　上下を目一杯まで見せる場合、筒状に縫われた糸を解くことが考えられますが、タペストリーの布地の場合、縫い目の穴がそれなりに目立つことが多いです。縫い跡を我慢するか、絵柄が切れてしまうのを我慢するかの選択になります。