額装実例集

 総数5枚のパッチワークを額装いたしました。多彩な柄の動物や自然が目を楽しませる、1m超えの作品です。
　パッチワークは布地のふくらみを潰さないよう、額縁内部に深さを設けて額装ことが多いですが、今回は裏板パネルとアクリルに作品を挟み込んで仕上げました。額縁の構造が単純で、安価に仕上がる額装方法です。
　こちらの作品のデザインには、四方に四角のラインが組み込まれています。作品を制作する際も歪みのない直線を表現することはほぼ不可能ですが、額装の時点でも同じく、真っすぐなラインに矯正して固定することはできません。作業には最善を尽くしますが、ある程度はラインの歪みが生じることをご理解ください。
　この作品は絵柄以外の余白が充分にあり、ゆったりとバランス良く仕上がりました。もし作品に余白が少ない場合、作業も困難になりますし、額装品の見た目も大分異なってしまいます。
　額縁に飾ることをお考えでしたら、作品部分だけではなく余白部分にも目を向けてみると良いかもしれません。余白は額装時に詰めることができますので、余裕を持って確保しておくのがコツです。