額装実例集

 近鉄バファローズの復刻ユニフォーム、現オリックス・バファローズの金子千尋投手のサインが入った一品です。
　ただでさえ大きな野球選手のユニフォームですが、上下セットで額装しました。上下セットで衣服を飾る場合、まず問題になるのがどういった形でレイアウトするかです。上半身の裾の処理、パンツの向きや腰周りの処理方法にはいくつかの選択肢があります。
　こちらの額装例では上半身の裾を折り返して隠し、パンツは斜め方向に向けて膝から折り返す形を採りました。パンツをまっすぐに伸ばすと、ただでさえ大きい額縁がさらに大きくなってしまいます。サッカーのユニフォームのように半ズボンだと良いのですが、野球のユニフォームの膝を伸ばすのは現実的ではありません。
　上半身だけ飾るなら裾を垂らして飾るのが普通ですが、パンツと一緒となると裾はパンツの中にしまってあるのが自然です。ただこれを額縁の中で再現するとなると、ウエストが不自然にすぼまったような形になってしまいます。皺やたるみも多くなり、平坦さも半減です。
　いろいろと試行錯誤して落ち着いた形ですが、額縁全体のコンパクトさ、ユニフォームの美しさなど、バランスの取れたレイアウトになったと思います。