額装実例集

 棟方志功のカレンダーの額装です。12月分を1枚の額縁にまとめた、迫力の額装品に仕上がりました。
　棟方志功のカレンダーは、株式会社 安川電機様が昭和33年(1958年)から制作を続けているそうです。半世紀以上にもわたって、棟方志功作品にこだわって制作されてきたカレンダー。棟方志功自身の人気や再現性の高さが相まって、一年が過ぎても保管されている方が多いのではないでしょうか。印刷された作品は、台紙から剥がして飾ることも想定されているので、裏打ちや額装も可能な手漉き和紙が使われています。
　1点1点はそれほどでもありませんが、12枚まとまると非常に大きくなります。紙マットの限界サイズに近い大きさになりました。複数の紙を飾るには、複数窓抜きしたマットが必須です。作品の端が見えてしまうと非常に見苦しいため、複数窓抜きしたマットをそれぞれの作品に被せて、均整の取れた額装に仕上げる必要があるのです。マットの限界サイズを超えると厄介ですが、何とかマットサイズに納まったので御の字でした。