額装実例集

 クロスステッチの額装です。細長い横長の作品なので、規格サイズ「300×600」の額縁を使用しました。細長い作品と細長い額縁ではありますが、実はあまりバランスが良くありません。作品がより細長く、額縁短手の寸法が余ってしまうのです。
　窓抜きの位置を上にずらしつつ、作品の上下に溝を入れてみました。短手のマット幅が広すぎると、間の抜けた寸詰まりのような見た目になりがちです。マットに溝を入れることで、余分な広さに違和感を感じさせないようにしています。
　額縁自体の寸法を変えるのは容易ですが、特注製作ということで若干お値段が上がってしまいます。規格サイズの額縁を使いつつ、マットへの装飾でサイズバランスを整えるのも一つの手。安価な価格とより素晴らしい仕上がりが、両立できるチャンスがあります。