額装実例集

 約900×1800、ちょうど畳1枚分の大きさの屏風の額装。もちろん屏風は屏風単体で飾れますが、現代住宅だと屏風を置けるお部屋が少なくなっているのも事実。額縁に入れれば、壁面に飾ることが可能になります。額縁の中に保管されることで、保存性が高くなることも見逃せません。
　額縁の構造は単純です。基本的に屏風は180度に開くことができるので、180度に開ききった屏風がすっぽり納まるよう、寸法調整した額縁を製作するだけです。ただこの寸法調整が曲者で、実際の屏風を目の前にして慎重に寸法を決めなくてはなりません。屏風は周囲に縁飾りの金具が付いていたり、釘の頭が出っ張っていることがあります。それらを外してから額縁に入れるのか、それともそれらの大きさも加味して額縁に入れるのか、微妙な判断が必要になるのです。
　ちなみに作品周囲のどんす柄は、もともと屏風にあった布地の装飾です。あくまでも屏風をそのまま額縁に入れただけ、の額装品になります。