額装実例集

 車の前方に取り付ける車旗のようです。車幅ポール(コーナーポール)に取り付けて、風を受けてはためく様子も今ではめっきり見なくなりました。他の使い道は浮かびませんが、歴史の感じられる面白い品物です。
　少し深さを設けた額縁に、四隅をピンで刺して固定しました。もともと古びた品物ですので、しっかりと伸ばす、張り込むといった作業は必要ないでしょう。ピンで留めているだけなので、旗の質感を自然な形で楽しめます。
　立体額の背面は、3mm厚程度のベニヤで作るのが通常です。厚みのある板を使用することもありますが、よほど強度が求められる場合以外は使いません。無駄に重量が嵩むだけです。こちらの額装例でも、背面の強度は全く必要ありません。中身の旗が小さく、非常に軽いものだからです。とはいえ、ピンを刺したときに針が後ろに飛び出してしまいました。そのままだと危ないので、針を受けるゴムを取り付けてフォローしています。