額装実例集

 990×1800の金紙に書かれた書を、屏風仕立てにしました。990×900の両面パネルを並べ、パネルをまたいで複数枚の和紙を貼り付けます。裏面の体裁も整えたら、いよいよ作品を張り込んで完成です。金紙は水を吸わず、非常に裏打ち、張り込みなどの作業が難しい素材ですが、見事な仕上がりになりました。
　ちなみにこちらの額装例はあくまで「屏風風」です。1枚物の作品が折り目を跨いでいるなど、本来の屏風とは細部が異なります。
　本来の2曲屏風は、開ききって背中合わせにすることが可能です。こちらの屏風は製造過程を見てもわかるように、180度までしか開きません。また、屏風には縁が付いていることがほとんどですが、こちらの屏風に縁はありません。いわゆる屏風とは細部が異なりますが、すっきりモダンな仕上がりになるのが特長です。