額装実例集

 カンボジア旅行のお土産、スバエクです。スバエクはもともと、焚き木の灯りを映し出す影絵芝居に使われた牛革細工だそうですが、現在は土産物として好評を得ているようです。こちらのスバエクは、世界遺産のアンコールワットを描いたものでしょう。
　いくつかスバエクの額装は手がけたことがありますが、これだけの大きさのスバエクは始めて目にします。素材が革ですから、いくらなめしたとしても完全な平坦にはなりません。ある程度の波打ちを許容しつつ、鑑賞に堪えるられるよう額縁に固定しました。スバエク自体の重量から、ボンドや両面テープは用を成しません。細い針金を裏板に通して、数十箇所を縛って固定しています。完全に平坦にしようとすると、必ずどこかに無理が生じます。ある程度の波打ちに目を瞑ることが、最終的な仕上がりの良さに繋がります。