額装実例集

 掛軸をそのまま額縁に入れました。
　もちろん掛軸には掛軸の良さがあるのですが、掛軸は埃や汚れが直接作品に触れてしまうというデメリットがあります。こうして額縁に入れてしまえば、作品の劣化は最小限に抑えられ、なおかつ鑑賞も可能です。
　掛軸はその性質上、年月を経るごとに再表装を繰り返して楽しみます。掛軸の再表装はその工程の関係で、まず作品本紙だけ剥がして、洗濯・染み抜きなどを経てから再度掛軸として仕立て直します。新規で掛軸を作るよりも2～3倍の作業が必要になるため、どうしても作業代金がかさみます。
　再表装するよりも額縁に入れてしまうほうが安上がりなので、思い切って額縁に入れてしまうのもいいかもしれません。古来より伝わる、掛軸の楽しみ方から考えるとナンセンスだと怒られてしまうかもしれませんが。