伝統的パッチワーク「モラ」の作品を額装しました。モラは、パナマのサンブラス諸島に暮らす先住民族クナ族の女性たちが作る、民族衣装の飾り布のことです。色の違う布を重ねて切り抜き、色とりどりの鮮やかな模様を作る技法で、生き生きとしたデザインが特徴のパッチワーク工芸です。本来は、女性用ブラウスの胴部分に縫い付けられる飾り布でしたが、独創的で芸術的な魅力から、アートとしても、親しみやすい手芸としても、人気があります。
モラの鮮やかな色合いや、線を描くような個性的な仕上がり、アートとして大きな可能性を秘めたモラを、洗練された図案を考案し普及させた、中山富美子先生。そして、中山富美子手芸教室支部の坪田圭子先生のもと、長年様々なモラを作られてきた生徒さんの作品を額装させて頂き、今回特別に掲載許可を頂きました。
小振りですっきりとした額装をご希望でしたので、フレームは細身の「
T-25 ナイルブルー」を使用、マットは、作品の華やかな色合いに合わせ、藤の紫を連想する色合いのシングルマット「
すみれ10512」で額装しました。
モラでは和をテーマにしたモチーフは珍しいですが、どんなテーマでもモラさしさを失わないように線の配置や密度などが配慮された図案になっています。作品には、二本の絡まる飾り紐、藤の紫、デザイン化された車輪のようなモチーフ…昨年放映された平安時代が舞台の大河ドラマ「光る君へ」の世界観のような華やかさと物語性があります。
教室で学ぶ生徒さん達は最初は小さな図案から始め、大作に挑んでいきます。縫い上げた生徒さんの手腕と熱意が伝わる素晴らしい作品でした。