額装例の説明  【酒樽の鏡開き 菰と綱と板】

 おめでたい鏡開きのお品物、酒樽ごと飾るのはなかなか難しいですが、象徴となるようなアイテムを組み合わせて縁起の良い額装品に仕上がりました。
　メインとなるのは酒樽の菰(こも)です。酒樽を保護するために巻かれ始めた菰ですが、ほどなくして酒の銘柄をアピールする独特のデザインが描かれるようになりました。こちらの菰には、福島県会津若松市に蔵をかまえる名倉山酒造の代表銘柄、「名倉山」のデザインが描かれています。酒樽に巻かれて丸まっていた菰を、全面を貼り込むことでピンと伸ばして飾りました。
　加えて、酒樽に巻かれた綱と鏡板(蓋)の一部をあしらっています。綱も鏡板も大きいので、一部をレイアウトすることでバランスを取りました。綱を四辺にまたがってレイアウトしたり、色々と考えられることはありますが、あまりゴテゴテさせるとうるさくなってしまうかもしれません。変わったお品物の額装の場合、定型の形があるわけではないので、お客様のご希望をお聞きしながらすり合わせを行います。額縁に飾りたい品物がありましたら、どんなものでもご相談ください。

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額縁内寸法	700×820	マット窓抜寸法	540×660
使用フレーム	DG-3485 ブラック	既製品/特注品	フルオーダー製作
額縁の構造	深さのあるボックス額	額縁の構造	マット付きの立体額
額装方法	菰を貼り込み	額装方法	板や綱を固定(縫い付け等)
マット色	紙どんす草	製作年月日	2023年10月