立体感のある刺繍作品
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刺繍の布地に皺は付き物、なるべく伸ばして飾りましょう
額装例の説明
【立体感のある刺繍作品】
#2860(こちらは額装例のご紹介です)
立体感に溢れる刺繍作品の額装です。既製の一般額にダブルマットを合わせたオーソドックスな手法で飾りました。
こちらの額装でポイントとなったのは裏打ち作業です。ご覧の通り、ふんだんに刺された糸で立体的な形状までも再現している作品です。糸が複雑に刺されている分、ベースとなる布地に皺が出来てしまうのも避けられません。こういった皺は、それぞれの糸が布地を引っ張り合って出来ています。布を引っ張れば伸びる、布をプレスすれば伸びるという性質の皺ではありません。なんとか布地を引っ張って皺を伸しますが、場所によって引っ張り具合を加減し、完全に除去できない皺と折り合いをつけないといけません。一箇所の皺だけに囚われず、全体として如何にして完成度を上げるかが重要になります。
他の額装例も見てみよう! ⇒「刺繍/クロスステッチ/レース編み」 の額装例一覧
額装例の仕様
【立体感のある刺繍作品】
額縁内寸法 |
394×509(大衣) |
窓抜き寸法 |
230×335程度 |
使用フレーム |
一般額 9102 |
既製品/特注品 |
既製の額縁を使用 |
額縁の構造 |
一般額にマットを付けて額装 |
額縁の構造 |
ダブルマット仕様 |
額装方法 |
作品を裏打ちしてから額装 |
マット色 |
アイボリー × オレンジ |
製作年月日 |
2016年3月 |
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刺繍を額縁に入れるには
刺繍は一般額を使って額装すると良いでしょう。多種多様な『比較的薄い平面作品』に対応する、もっとも基本的な額縁です。
一般額はマットと組み合わせて使います。マットは寸法調整、品物の保護、見栄えの向上など、様々なメリットをもたらします。マットが付くことで、表面カバーと刺繍の間に空間が生まれることもポイント。表面カバーが刺繍に密着すると、せっかくの作品の風合いが死んでしまいます。より立体感のある刺繍には『ダブルマット』を採用すると良いでしょう。
刺繍の額縁をお探しなら、まずは一般額の『額縁のサイズ候補検索』をお試しください。特注寸法の額縁製作も可能ですが、一般額のサイズ展開は非常に豊富です。刺繍の見せたい部分の寸法よりも、一回り大きな額縁を探しましょう。
裏打ち(刺繍の皺伸ばし)について
刺繍を額縁に入れる際、必ず検討しなくてはならないのが『裏打ち』についてです。裏打ちとは品物の裏面に紙を貼り付け、品物のしわやたるみを矯正して補強すること。しわを正さないことには、せっかく額縁に入れても見栄えがしません。
裏打ちには専門技術が必要です。刺繍作品を弊社にお送りいただければ、熟練のスタッフによる裏打ち作業を経て、完成した額装品をご返送いたします。ご自分で額装するとすれば、布地を引っ張って皺を伸ばしつつ、両面テープ等を駆使して貼り付けてしまいましょう。裏打ちの仕上がりには及びませんが、小さめの作品や比較的平坦な刺繍なら充分美しくなります。
刺繍の額装方法を詳しく解説!「刺繍額装術」はこちらから。