マクラメ刺繍
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糸の集合体であるマクラメ、質感を活かしつつの額装です
額装例の説明
【マクラメ刺繍】
#2789(こちらは額装例のご紹介です)
マクラメとは細紐や糸を手で結び、模様をつくる手芸の一種。アラビアに始り、15世紀以来おもにスペイン、イタリアで作られてきました。マクラメが該当する範囲はかなり広く、結んだり編み込んだ様々なものが当てはまるようです。マクラメというと幾何学模様の繰り返しが代表的な図柄となりますが、こちらの作品は花のある風景を描いたものです。編み込まれた糸の質感で、なんとも味のある作品になっています。
作品に歪みがあったので、形を整えつつ額装しました。マクラメの性質上、歪みが生じるのは致し方ありません。四方への引っ張り加減を調整しながら、マットの裏面に額装用テープで固定しました。もともと裏打ちを行う選択肢はありません。マクラメの質感がなくなってしまいますし、何より細紐の集合体であるマクラメは、裏打ちを行うことができないからです。
他の額装例も見てみよう!
⇒「刺繍/クロスステッチ/レース編み」 の額装例一覧 ⇒「クラフト細工」 の額装例一覧
額装例の仕様
【マクラメ刺繍】
額縁内寸法 |
288×379(太子) |
窓抜き寸法 |
188×299程度 |
使用フレーム |
一般額 MH-E05J |
既製品/特注品 |
既製の額縁を使用 |
額縁の構造 |
一般額にマットを付けて額装 |
額縁の構造 |
ダブルマット仕様 |
額装方法 |
四方に引っ張りながら固定 |
マット色 |
ホワイト/10050 × もみ紙灰/20103 |
製作年月日 |
2015年11月 |
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刺繍を額縁に入れるには
刺繍は一般額を使って額装すると良いでしょう。多種多様な『比較的薄い平面作品』に対応する、もっとも基本的な額縁です。
一般額はマットと組み合わせて使います。マットは寸法調整、品物の保護、見栄えの向上など、様々なメリットをもたらします。マットが付くことで、表面カバーと刺繍の間に空間が生まれることもポイント。表面カバーが刺繍に密着すると、せっかくの作品の風合いが死んでしまいます。より立体感のある刺繍には『ダブルマット』を採用すると良いでしょう。
刺繍の額縁をお探しなら、まずは一般額の『額縁のサイズ候補検索』をお試しください。特注寸法の額縁製作も可能ですが、一般額のサイズ展開は非常に豊富です。刺繍の見せたい部分の寸法よりも、一回り大きな額縁を探しましょう。
裏打ち(刺繍の皺伸ばし)について
刺繍を額縁に入れる際、必ず検討しなくてはならないのが『裏打ち』についてです。裏打ちとは品物の裏面に紙を貼り付け、品物のしわやたるみを矯正して補強すること。しわを正さないことには、せっかく額縁に入れても見栄えがしません。
裏打ちには専門技術が必要です。刺繍作品を弊社にお送りいただければ、熟練のスタッフによる裏打ち作業を経て、完成した額装品をご返送いたします。ご自分で額装するとすれば、布地を引っ張って皺を伸ばしつつ、両面テープ等を駆使して貼り付けてしまいましょう。裏打ちの仕上がりには及びませんが、小さめの作品や比較的平坦な刺繍なら充分美しくなります。
刺繍の額装方法を詳しく解説!「刺繍額装術」はこちらから。