月夜が描かれた版画に、まるで月光のような金の文字が映える素晴らしい作品。版画の上に書をしたためる一風変わったアイデアが、版画と書のそれぞれを高めあって融合しています。
異なる模様が繰り返される、モダンデザインの一般額と合わせました。額縁とマットをシルバー系の色合いとし、月夜のイメージを大切にしながら、文字の金色が映える額装になっています。
使用した「リネアグラフィカ25」には、シルバーの他にゴールドもあります。いずれも和洋を問わない、モダンな仕上がりが期待できます。
版画部分に皺が見受けられますが、この皺を裏打ちで伸ばす訳にはいきません。
裏打ちで紙を伸ばせば、皺の下に隠れている白地の部分が目立つだけです。作品の観賞価値を高めるための裏打ち作業が、作品の見栄えを損なう結果を招いてしまうのです。版画作品の場合、本紙の皺も含めての作品として楽しみましょう。