この額装は、2024年に開催した「額装の魅力展」でスタッフがお気に入りの作品を額装して展示したうちの一つです。
安曇野市を拠点に活動する書家・細野静耀先生は、流麗な筆づかいの中に、現代的な感性を取り入れた書道作品で知られ、季節の移ろいや情景、心情を、柔らかく表現する書風に定評があります。今回額装した「十五夜」も、穏やかな筆致と季節の情緒が重なり、眺めるほどに静かな余韻が広がる一枚です。スタッフが自宅の和室に飾るために先生へお願いして書いていただいた作品で、その背景にも温かい思いが込められています。
額装は、作品をより幻想的に美しく見せるために、浮かし額装を採用しました。書の余白やリズムを損なわず、自然な立体感が生まれるため、作品そのものの魅力が素直に伝わります。
フレームには
黒から銀へのグラデーションが印象的な「12-6092」を使用しました。光の当たり方で変わる表情が書の静けさを上品に引き立てます。BOX内にはグレーの
「C2141 ムラサメ灰」を張り込み、落ち着きのある雰囲気にまとめました。
眺めるたびに静かな余韻が広がる作品。その魅力を、フレーム側のモダンな仕掛けで活かしまとめ上げることができました。和室にも、現代的な空間にも自然に溶け込む仕上がりです。