尾形光琳の国宝、「燕子花図屏風(かきつばたずびょうぶ)」を思わせる刺繍作品の額装です。花の模様を見るに、こちらの作品に表現されているのは「あやめ」でしょうか。鮮やかなブルーの色合いが、金色の背景に美しく映えています。花びらには浮き上がってくるような存在感が感じられますが、花びら部分は実際に立体的な刺繍が施されています。
刺繍の立体感を損なわないためにも、単純に見栄えの意味でも、ダブルマットでの額装がおすすめです。弊社が標準でご用意している1.5ミリ厚のマットを、2枚重ねて使用します。こちらの額装例では、白系のマットを上段とし、下段に濃紺のマットを選択しました。下段の挿し色が、花びらの色合いに合わせているのがポイント。作品に使われている色を刺し色とすることで、派手目のアクセントラインも違和感なく使えます。
こちらの額装例は、刺繍の額装方法として非常にオーソドックスな形です。刺繍は一般額とダブルマットを組み合わせて飾りましょう。
一般額の一覧はこちらからご覧ください。こちらの場合は特注サイズの額縁を利用していますが、基本的には規格品の額縁が使えます。
裏打ち作業が必要なければ、額縁をマットのみをご用意いたします。