タイ旅行で求めたタイシルクの刺繍作品です。臙脂色の布地に金糸が美しく輝いています。作品のいわれはわかりませんが、宗教的、神秘的な雰囲気が感じられる作品。
規格サイズの正方形40cmの額縁を利用しての額装です。 布地の後ろを紙貼りして、皺やたるみを補強してから額装しました。いわゆる[裏打ち]と呼ばれる作業です。お店などで求める刺繍作品は、あまり皺やたるみが目立たないことが多いですが、それでも裏打ちの効果は抜群です。布地がピシッと伸びて補強され、刺繍の輪郭や色合いがはっきりして際立ちます。作品をお送りいただくお手間と、作業工賃をご負担いただく必要がありますが、額縁は十年二十年と飾ることもざら。毎日目に触れることを考えて、なるべくベストな状態で額装したいものです。
お客様の手での額装にこだわるなら、布地を周囲に引っ張って固定することを意識しましょう。布地用の両面テープを駆使して、刺繍の周囲をマットの裏面に固定します。挟み込むだけでは徐々にたるんでしまうので、それなりにしっかりと固定することは必須です。徐々にたるんでいくと、意外と気付きません。いつの間にか、皺やたるみができた作品を飾っていることになってしまいます。