マクラメとは細紐や糸を手で結び、模様をつくる手芸の一種。アラビアに始り、15世紀以来おもにスペイン、イタリアで作られてきました。マクラメが該当する範囲はかなり広く、結んだり編み込んだ様々なものが当てはまるようです。マクラメというと幾何学模様の繰り返しが代表的な図柄となりますが、こちらの作品は花のある風景を描いたものです。編み込まれた糸の質感で、なんとも味のある作品になっています。
作品に歪みがあったので、形を整えつつ額装しました。マクラメの性質上、歪みが生じるのは致し方ありません。四方への引っ張り加減を調整しながら、
マットの裏面に額装用テープで固定しました。もともと
裏打ちを行う選択肢はありません。マクラメの質感がなくなってしまいますし、何より細紐の集合体であるマクラメは、裏打ちを行うことができないからです。