一口に色紙と言っても大きさもさまざま。こちらでは色紙の額装の仕方と飾り方について解説いたします。
最も一般的な色紙サイズです。242×273ミリの大きさで、出回っている色紙の大半を占めます。サイン色紙としてずらっと並んでいたり、目にすることも多いでしょう。
こちらの標準色紙を始め、色紙は基本的に正方形ではありません。縦長の向きに使うことが前提になっているため、なるべく横向きには使わないようにしましょう。額縁を求めた際、横向きに飾る吊金具が付いていないといったことがあります。
標準色紙が出回る以前に主流だった、181×212ミリの色紙。今となってはマイナーサイズで、小色紙専用の額縁もほとんどありません。
こちらもめっきり需要が減ってしまった短冊色紙。額縁の選択肢も少なくなっています。
標準色紙を2枚並べた大きさ。
寄せ書きなどに使われることが多いサイズです。二つ折りになっている場合もあります。サイズに誤差が良く見られるのでご注意ください。
規格サイズではない色紙もいくつか出回っています。142×160ミリ用には当社のオリジナル品がありますが、基本的に既製品はありません。一般額にマットを組み合わせて飾りましょう。
色紙用の額縁は大きく5パターンに分かれます。
標準サイズの色紙(242×273ミリ)に合わせて作られた、色紙専用の額縁が数多く出回っています。
標準規格で大量生産されるので、コストパフォーマンスに優れる商品が多く、デザインも様々です。色紙を飾るなら、まずは既製の色紙額を候補にすると良いでしょう。
額縁の構造としては、2ミリ程度の色紙の厚みがすっぽりと納まるように作られています。構造上、色紙サイズが異なると色紙を額縁にセットすることができません。色紙の大きさを良く確かめてからお求めください。
一般額と複数窓抜きしたマットを合わせた、複数枚の色紙を飾れる額縁があります。
標準色紙の複数枚入れの他、寸松庵サイズの複数枚入れもご用意しております。色紙複数枚入れの額縁はこちらからご覧ください。
違うサイズの色紙を組み合わせたり、上記以外の額縁のご用意も可能です。複数窓抜きのレイアウトを変えることで柔軟に対応いたします。こちらからお気軽にご希望をお知らせください。
紙の劣化を抑制する部材で構成した、当店オリジナルの「保存額装色紙額」があります。紫外線カットや有害物質の吸着などにより、貴重な色紙の保存性を高めながら鑑賞することが可能です。
構造としては、前述のマットを付けた一般額に似ますが、額縁を構成する部材を保存額装仕様に変更する形になります。お好みの一般額やオーダー製作の額縁も保存額装仕様にすることが可能。こだわりのお客様は是非ご相談ください。
当店のオリジナル、額軸という商品です。掛け軸に似た見た目ですが、額縁のように入れ替えができるのが特徴。色紙を飾る方法としてはかなり特殊ですが、和の雰囲気が際立つ飾り方です。
当店は「どんな額もお作りします」がモットー。
大半の色紙額には、色紙が入る窪みが設けられたマット材が付属します。この窪みに色紙を落とし込んではめてください。色紙をはめ込んだら、後は裏蓋をするだけです。色紙にテープなどを貼る必要はありません。
セット方法は非常に単純、悩むことは無いと思いますが、色紙のサイズが異なるとセットができません。色紙をはめ込む構造のため、寸法が異なると修正のしようがないのです。
額縁にマット材が付属せず、「額縁内寸法=色紙サイズ」となっている額縁があります。
こういったタイプの色紙額も、セットに苦慮することはありません。額縁の裏板を開け、色紙をすっぽりと入れてください。テープなどで固定する必要はありません。
紙マットを使う場合は、窓抜きの形状によって色紙のセット方法が変わります。まずは色紙よりも10ミリほど小さな窓抜きをしたマットを使う場合を見てみましょう。
マット裏面から色紙の位置を決め、色紙とマットをテープで固定します。色紙にテープを貼りたく無い場合、四隅のコーナーポケットで色紙を固定すると良いでしょう。この額装方法は、一般的な色紙額や、色紙ぴったりの額縁と同じく、色紙の周囲が若干隠れることになります。
紙マットに色紙+1ミリ程度の窓抜きを施し、マットに色紙をはめ込んで飾ります。窓抜きのエッジを斜め切りにせず、直角に抜くことで色紙がぴたっと納まります。
色紙をはめ込んで裏面を閉じれば完成です。表面カバーと裏板の圧着が弱いと色紙が外れてしまうため、固定の補助として裏面からテープ貼りしても良いでしょう。
色紙の端まで隠さず見えるのがメリットです。びっちり書かれた寄せ書きなどに採用したいところですが、寸法算出がシビアなのが難点。
「色紙用の面金」を取り付けた紙マットで額装します。色紙用の面金を付けると色紙がはまる窪みができるので、一般的な色紙額と同じように色紙をはめ込んで固定できます。
弊社オリジナルの色紙額には、この「色紙用の面金」が多く採用されています。色紙のセットが簡単で、かつ面金の豪華な仕上がりが楽しめます。
色紙の後ろに土台を付け、色紙を浮き上がらせたように見せるのが浮かし額装です。構造的には単純で、タテヨコ深さに余裕のある立体額を用意し、土台を噛ませた色紙を中央に固定するだけです。土台と額縁の背面は、ネジや両面テープで固定します。土台と色紙は、両面テープで固定するのが良いでしょう。
どうしても粘着物を色紙の背面に使う必要がありますが、適当な余白が確保できる既製の立体額、背景となるマット、木材や発泡スチロールなどの土台を用意すれば、お客様の手でセットすることも可能です。
額装実例集では、当店が手がけた2000件以上の額装例を公開しております。
豊富な額装例をご覧いただき、お客様の額縁を決める手助けとしてください。