この額装は、スタッフのお気に入りの作品を額装する企画、2024年の「額装の魅力展」で展示されたものです。
ライトノベル「キノの旅」を初めて読んだ時から心をつかまれ続けているスタッフが、長年の思い入れを込めて額装した一点です。旅人キノと相棒エルメスが紡ぐ物語、その世界観を鮮やかに描いたイラストのポリエステル布製タペストリーの額装です。
フレームには「
CUT/マットブラック色」を採用しました。マットブラックはサラサラとした適度な艶消し感が特徴です。シャープで繊細なシルエットが、大きめのサイズでも重さを感じさせず、静謐なメッセージ性のあるイラストの世界観を邪魔しません。額の存在感はなるべく抑えめに、フレームの質感はこだわって選びました。フレームがキノの頭上へ伸びる細い電球コードと繋がっているように見え、面白い効果がうまれました。
タペストリーは縫い目部分をカットし、
しわを伸ばし、裏打ちを施してセットしています。タペストリーは裏打ちすることにより、薄い布ものを補強し、たるみも出なくなるので、純粋なポスターとして、また、布プリントの優しい色合いも楽しめます。
人生は旅になぞらえられます。自分の人生と地続きになって、今も続いている、思い入れのある物語が、スタッフにとっては「キノの旅」です。心の奥で自分を支えてくれる物語を、額装して日々の暮らしに迎えるということ、それは、励みにもなるし、時には拠り所にもなります。