アルフォンス・ミュシャの代表作「黄道十二宮」を刺繍した作品を額装いたしました。色とりどりのビーズが丁寧に縫い付けられ、多様な模様を生み出している素晴らしい作品です。ミュシャ作品に特有の色合いや、やわらかなラインの美しさも伝わってきます。今回の額装では、作品に合わせクラシックな雰囲気が出るように額とマットを選びました。
使用した額は既製額の
「 MH-E42/セピア色」のスケッチF4サイズ。樹脂製の額で、石造りの建物の表面のような落ち着いた風合いです。マットは
「スエード赤24605+ウッドゴールド面金」で、フレームの落ち着いたゴールド部分と同色のラインが鮮やかなマットのキワに入ります。
スパンコールやビーズによる刺繍は通常の刺繍より表面が繊細です。ビーズがマットの端口に引っかかると、縫い糸や地布に負担をかけます。マットをビーズと直に接触させないために、マットと作品の間に前後の奥行きを付けました。作品周囲の余白部分の布を、大きな窓寸法のフェザー芯マットにあらかじめ貼り付けた上で、表面マットの向こう側に配置してあります。