安曇野市の画家 秋山美峰さんの墨彩画を額装しました。
描かれているのは岐阜県の白川郷の風景です。特徴的な屋根をもつ合掌造りの建物、咲き誇る桜の木と穏やかな小川が、秋山さんならではの繊細なタッチで描かれています。見ると訪れたことはなくとも、どこか懐かしさを感じます。
水墨画や墨彩画は基本的に、裏打ちを行ってから額縁にお入れします。使用する紙の特性上、薄いため、中にはお持ち込みいただいた時点で皺や折り目が目立った作品もあります。裏打ちという作業では、霧吹きで水をかけた後、作品に影響のない温度でプレスして皴や折り目を伸ばします。これにより、ピシッとした綺麗な作品に仕上げることができます。墨彩画の場合は注意点として、使用された画材によっては彩色部がにじみやすいこともあるので、不安に思った際はぜひお気軽にご相談ください。
今回はマットに「ウッドゴールド」の面金加工を施しました。落ち着いた濃い茶系の額とマットに渋い金色の面金が付くことで、淡い色使いで繊細に描かれた風景を引き立てつつ、全体的にまとまった印象になりました。