ノルウェーの西南海岸に面した、ハーダンガー地方が発祥とされる[ハーダンガー刺繍]。織り糸の数を数えながら刺すステッチの組み合わせで、幾何学模様を作ります。残った織り糸をかがって、布地の端まで作品となるのが特徴です。
刺された部分のみが作品となる刺繍と異なり、ハーダンガー刺繍は布地全体が作品です。布地にマットを被せて隠すような額装方法は適しません。額縁の背面にマットや布地を敷いて、作品を乗せる額装方法が適当です。表面カバーと背景で挟むだけでは、若干固定が心もとないので、縫い付けや布用の両面テープを併用しています。
配送を行う前提だと、どうしても固定を強固にせざるを得ませんが、お客様がご自身でセットするなら、単純に挟むだけで様子を見ても良いかもしれません。ずり落ちてしまう可能性はそれなりに高いと思いますが、ずり落ちた時にセット方法を改めれば良いだけです。
作品よりも一回り大きな一般額と、
背景となる窓抜き無しのマットがあれば事足りるので、額縁とマットをお求めいただき、お客様の手で額装を楽しんでもらっても良いでしょう。