高さ2m40センチほどの仰向いて見上げる高さ、幅は60センチ程。圧巻です。
全体像をお見せするために、こちらの写真は引き目になっていますので、静かに流れ落ちる滝の筋のようにも見えます。しかし実際に近寄ってみれば、モノトーンの豹柄が隅から隅までちりばめられていると分かり、一気に野性的な印象になります。
こちらのストールの張込作業は、素材がスカーフよりも薄手で、遥かに大きかったこともあり、とても難しいものでした。表面に白紙貼りしたパネルに、ストールを四方に引っ張りながら周囲を固定しています。シワや歪みが出ないように、そして薄手の布地に負荷がかかりすぎないように、微妙な力加減で張り込む作業でした。もしこちらが周囲に縁のあるストールで、縁取りの直線を綺麗に出したい場合はさらに困難で、今回のように大きな額装の場合は作業自体が不可能だったかもしれません。
額縁は
落ち着いたブラックの額(D-20179)、お写真のように遠目だと模様が目立たず直線的で、モノトーンの細かな柄のストールを引き立てています。同色系の額で、細かめの模様の額を選ぶことにより、ストールの見え方に合った演出になりました。近づけば、作品と額、双方の繊細な模様が目に留まります。全体と細部を見た時でそれぞれ発見があり、トリックアート的にも見る人を楽しませることが出来そうです。