作品サイズは30×40cmほど。手ごろなサイズと言える油絵の額装です。
サイズは手ごろでも、厚塗りされたダークなカラーリングの作品で、有無を言わさぬ迫力があります。画布の側面まで塗られていることを考えると、
作者様は額縁無しのパネル仕立てで飾るイメージでしょうか。確かに、額縁が無くても存在感を十二分に発揮しそうではありますが、LT面金仕様のコンパクトな額縁で飾りました。LT面金のゴールドが、作品とフレームの間でメリハリをもたらす良いアクセントとなっています。
黒系の絵の具が厚塗りされていることもあり、画布の癖が強めでした。キャンバス画布は土台となる木枠に、釘などで打ち付けて固定します。太鼓の皮を張るように、画布を四方に引っ張りながら固定するのですが、画布の状態によってはたるみが残る場合があります。
引っ張ると伸びすぎてしまう強度の足りない画布、一部分だけ塗られて不均等になっている画布、厚塗りされた絵の具が布地を押さえつけて引っ張れないなど、作品の状況によって様々です。場合によっては、微妙にたるみを残さないとダメージが生じてしまう場合もあります。額縁のタカハシでは、ベテランの職人が微妙な加減を見ながら張り込み作業を行います。作品の状態に不安があるなら、作品の画像を添えてお問い合わせください。