LOUIS VUITTONの90cmスカーフの額装です。こちらは通常のスカーフと異なり、デザインに合わせて周囲部分に小さな立体的なビーズがついています。ビーズの出っ張りが表面カバーにぶつかることになりますが、特に額縁内部に深さを確保はしていません。後述の通り、スカーフの張り込み方法を変更しましたが、額縁の構造的には他のスカーフ額とほぼ同じとなっています。
使用したフレーム「M6900 シルバーブラック」は内側の彫りのある縁飾りが印象的ですが、全体的なデザインだけでなく、飾りのビーズにも良く馴染む組み合わせになりました。
スカーフを額装する際、プレス機に入れて熱と圧力で専用パネルに張り込む作業があります。そのため、こちらのスカーフのようにビーズなどがついていると専用パネルに熱で張り込む作業が行えません。今回は大きなサイズの布地を額装する時と同じく、裏板パネルを製作してそちらにスカーフ周囲を織り込みながら張り込みました。通常よりスカーフの周囲が隠れてしまいますが、熱でプレスはしないためビーズ付きでも問題なく飾ることができました。
ビーズの種類や縫い付け方によっては、張り込み作業でビーズが割れたり、糸が千切れて外れてしまうことがあります。ビーズ付きのスカーフをお持ちのお客様は、スカーフの画像を添えて事前のお問い合わせをいただけると助かります。
スカーフにも様々な種類があります。今回のように飾りがついた物もあれば、スカーフ全体がプリーツ状になった物もございます。額装できるのかとお悩みになる物もあるかと思いますが、まずは一度ご相談ください。最適に飾れる方法をご提案差し上げます。