女系の能面の額装です。10cmの深さのある立体額を用意し、お面を顔に掛けるときの紐で縛って固定しました。額縁の背面に穴を開け、紐を通して縛るだけなので、セット自体は簡単です。ネックになるのは、お面の厚さに対応できる額縁を用意できるかどうかです。
深さが10cmもの額縁は、極一部の既製品を除いてほとんどありません。深さが10cmともなると、フレーム自体の高さの中で深さを納めるのは不可能です。既製品にしろオーダー製作にしろ、フレームと別に作ったボックスを組み合わせた構造になります。フレームの後ろにボックス部分が飛び出す形になるのは避けられません。選択した
「B-10148」はトップクラスの深さがあるフレームですが、それでもボックス部分がかなり後ろに出っ張っています。
内部深さをさらに増したボックス額の製作も可能ですが、深さが増せば増すほど、後ろ側の出っ張りが大きくなり、また壁面に飾ったときの違和感も増してしまいます。あまりにも厚い立体額は、棚の上に置いて飾るなど飾る場所も考慮しましょう。