平安の風景が繰り返し描かれている着物の帯地。任意の大きさにカットして額縁に入れました。
帯は3m以上にも及ぶので、全てを見せて飾るとなると大変です。カットして長さを調整してしまいましょう。帯地の絵柄は繰り返しであることも多いので、一つの帯地がいくつもの額縁に飾れることもあります。
ちなみに、帯地を美しく飾るには裏打ち作業が不可欠です。裏打ちとは布地の裏に補強の紙を貼り付けて、皺やたるみを正すこと。二重になっている帯地のままでは裏打ち作業はできないので、帯地をばらして表面の布だけにする必要があります。
帯を畳んでそのまま飾れるオリジナル商品もありますが、額縁に飾るとなれば、帯地にハサミを入れる決断を迫られます。帯地として再度お使いになることは適いませんが、いつ使われるか分からない状態でしまって置くより、インテリアとして活用するのも活かし方の一つ。大切な帯地だからこそ、日の目を見る使い方を考えてみてはいかがでしょうか。