全長1.8mほどでしょうか。頭からの全身が見事に揃った、縁起物のヘビの抜け殻の額装です。和室の襖の上に飾られるとのことでした。和室の上に細長い欄間額が飾られるように、横長にレイアウトした抜け殻はバランスよく納まることでしょう。
飾る場所の関係上、額縁の横幅を145cm位に制限しました。横幅が足りなくなる分は、うねうねと蛇をカーブさせて調整します。カーブさせるだけでは意外と長さが変わらないので、さらに尻尾をくるんと戻しています。
抜け殻の形を整えるといっても、急なカーブを描いたりするのはなかなか困難です。特に胴体の太い部分は、曲げるときにできる皺が目立ってうまくいきません。ゆったりと大きなカーブを描く、小さく丸めるのは尻尾の細い部分にするなど、小技を駆使して仕上がりのクオリティを高める必要があります。
蛇の抜け殻の額装では、「寿」の形にするのもポピュラーです。寿の文字を再現するのはとても複雑ですが、抜け殻を曲げるのではなく、折り返してパタパタと折りたたんでいるからできる芸当です。「寿」の抜け殻は、よくよく見ると蛇の裏表を繰り返していることがわかります。
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