※参考価格は手前の額装品の価格です。奥の額装品は参考価格 ¥86,800
エルメスファブリック、壁紙やカーテンとして使う布地を額縁に入れました。エルメスファブリックは用途に応じて様々な品がありますが、こちらは毛足の長い厚めのコットンベルベットの布地です。「Couvertures et Tenues de Jour」と言う馬柄が、大きな布地に描かれています。同様の馬柄は、スカーフとしても発表されているようです。
布地の大きさがおよそ1.1m×1.4m、かなり大きめです。布地の素材感からも大きさの制限からも、
スカーフと同じような張り込み作業には適しません。裏板兼、張り込み用の土台パネルを用意し、布地を引っ張りながら周囲を固定しました。布地の中央部分は貼り付いていない、つまり若干ながら「浮いている」状態になります。中央部分のたるみが気になるところですが、布地が厚手でしっかりしているため、仕上がりにはそれほど影響がありません。
まとめて2点のご注文でしたが、額縁の寸法はかなり異なっています。布地に若干の伸縮性があることを鑑みても、明らかに布地自体の元の大きさが違いました。なるべく絵柄を出すように調整を行い、額縁の大きさを揃えることは考えていません。
ちなみに灰色のファブリックですが、中央部分に畳み跡があります。毛足が潰れてしまっていたため、修正が不可能でした。エルメスファブリックは、あまり畳むのには適さないのかもしれません。パイプ状の芯に巻きつけて置くのがベストだと思われます。