日本文化を愛し、京都の町並みを中心に多数の作品を残したクリフトン・カーフさん。カーフさんはアメリカ出身で、1955年に宣教師として妻ロイスさんと日本に移住、木版画、墨絵、彫り物、陶磁器の絵付けなど、精力的に制作活動を行いました。2007年に永眠。
こちらは彼の木版画を風呂敷にしたものです。まず配色として浮かばないようなカラフルな色使いが印象的。京都の古い町並みに、新たな息吹が吹き込まれるようです。
風呂敷は裏打ちしてから額縁に入れます。裏打ちとは品物の裏に紙を貼り、皺伸ばしと補強を行うこと。風呂敷などの布地は、裏打ちして固定しないと額縁の大きさも決められません。裏打ちが終わってから、寸法を確定して額縁の製作にかかります。しっかりと風呂敷が伸びて、観賞価値がぐっと高まりました。