本格匠和額に、面金付きの紙マットを合わせて額装しました。匠和額を使った書の額装は、
どんす柄などの背景に張り込む手法が多いですが、マットを使った額装も可能です。
マット付きの額装には、張り込みにはない多くのメリットがあります。まずマットで作品の周囲が隠れるため、作品を正確に断ち落とす必要がなくなります。また張り込みも必要なくなり、マット裏面にテープで留めることができます。以上のメリットで額装の工賃がお安く、また作品の裏打ちさえできれば、お客様の手による額装も可能になります。その他のメリットとして、表面カバーと作品が密着しないことが挙げられます。マット付きの額装だと、マットの厚み分カバーと作品の間に隙間ができるのです。表面カバーが密着すると、額縁の内部結露による作品へのダメージに繋がる恐れがあります。
布地に貼り込む方法と窓抜きしたマットで額装する方法、それぞれに長所短所がありますので、作品に合わせてご提案いたします。