刻字とは主に木材に彫りこんで文字を美的に刻すこと。刻して彫り込まれた文字には彩色も施され、表現の幅が非常に広い作品となります。工程上、工芸や彫刻と関連が深く、総合的な芸術として楽しめるのが特徴です。
刻字を額装するときは、立体額に納めるのが基本です。作品の周りに空間を設け、作品の立体感を強調すると良いでしょう。
構造的には既製の立体額が使えそうですが、残念ながら既製品では対応できません。タテヨコのサイズが適正な額縁があったとしても、作品自体の重量を受け止められないのです。刻字は1枚物の厚手の板を材料とするので、重量が嵩みます。額縁に固定する際は、額縁の裏板を通しての木ネジ止めが基本。裏板に強度があること、多少の衝撃では外れないことが重要です。既製の立体額では、この条件に当てはまりません。
刻字は、金属製の仮縁とボックスを組み合わせて額装します。展示会御用達・仮縁の強度は言わずもがな、仮縁に納められたボックスも簡単には外れません。
木材で作るボックスには、お好みの布地で化粧を施します。作品のイメージに合わせて布地をお選びください。