ねぷた祭り 武者絵
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2mを超える巨大なねぷた絵、武者の顔だけでも70cmにもなります
額装例の説明
【ねぷた祭り 武者絵】
#3090(こちらは額装例のご紹介です)
大迫力のねぷた絵。堂々たる武者絵の額装です。鬼を懲らしめる豪快な武者絵は、ねぷた絵の定番と言って良いのではないでしょうか。
作品の大きさは726×2218、2mを優に超える大作です。これだけの大きさの紙だと、作品に皺やたるみが生じるのは避けられません。画像の右上あたりにも、絵の具の水分が作った紙の皺が、放射線状に広がっているのが見て取れます。
本来、和紙に付いた皺は裏打ちや張り込みといった作業で正せます。作品本紙に水を染み込ませ、紙全体を水の力で均等に伸ばした後、裏から補強の紙を貼り付けて固定してしまうのです。こうした一連の作業を表具や裏打ちと呼びますが、ねぷた絵にはこの作業が行えません。ねぷた絵に使われる顔料や蝋が水を弾いてしまうので、作品本紙に水を含ませることができないのです。
ねぷた絵は巨大なものが多いため、裏打ちや張り込みをしてピンと伸ばしたいのは山々ですが、ねぷた絵は伸ばすことができない場合がほとんどです。こちらの額装例でも、表面カバーと裏板で作品本紙を挟むだけとしました。若干目に付く皺やたるみも、ねぷた絵の特性として楽しみましょう。
ちなみに、表面カバーと裏板の圧着度合いを強めても、皺やたるみを正すことにはなりません。絵の具が乗った部分と絵の具が乗っていない部分では、そもそも紙の面積が変わってしまっています。皺やたるみを正すには、まず紙全体を均等に伸ばすことが不可欠なのです。圧着度合いを強めても、たるみを潰して折り目を付けることにしかなりません。
他の額装例も見てみよう!
⇒「水墨画/墨彩画」 の額装例一覧 ⇒「日本画」 の額装例一覧
額装例の仕様
【ねぷた祭り 武者絵】
額縁内寸法 |
728×2220 |
品物の寸法 |
726×2218 |
使用フレーム |
仮縁 C40 |
既製品/特注品 |
フルオーダー製作 |
額縁の構造 |
品物の大きさぴったりの額縁 |
額装方法 |
裏打ちや張り込みは無し |
製作年月日 |
2017年12月 |
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品物を大きさぴったりの額縁に入れるには
品物がすっぽり納まる大きさの額縁を使う、非常にシンプルな額装方法。余白を調整するマットを使わない、マット無しの額装になります。マット付きの額装に比べて見栄えに劣りますが、額縁全体の大きさがコンパクトになるのがメリットです。
A4サイズなど、定格の品物なら規格サイズのご用意があります。こちらから額縁のサイズ表をお確かめください。規格サイズに適合寸法が無い場合、特注寸法の額縁をお作りいたします。こちらから寸法入力をお試しください。品物のサイズを入力すれば、製作可能な額縁が価格付きで表示されます。そのままご注文も可能ですので是非お試しください。
中身の裏打ち(皺伸ばし)について
品物を伸ばし、補強することを『裏打ち』と言います。額装をお考えの品物にしわやたるみはありませんか?せっかく額縁に入れても、しわを正さないことには見栄えがしません。
特に書道作品、水墨画、薄手の布地はこの裏打ち作業が必須です。こちらから裏打ちについての詳しい解説をご覧ください。
ちなみに水彩画やポスター、コピー用紙は基本的に裏打ちができません。